君とはもうこれっきり、さよなら
いっさいがっさい、捨ててしまえば楽になる、それは確かだった。
実際ぼくはすっきりした気持ちでいて、きみとベッドに寝そべっていた。
今日は暖かかった。ぼくはとびきりのおしゃれをして、君と会った。ずいぶん長い時間をかけて、ぼくは君にさよならを伝えた。君もぼくとさよならをすることを了承した。
涙が出た。君は最初っから泣いていたけど、ぼくも途中から涙が出て止まらなくなってしまった。
ぼくはどんな形であれ君と一緒にいたかった。
でも、君といるのはつらかった。疲れてしまった。きみも、それはわかっていた。きみが君のことをよく思っていないことも、ぼくは知っていた。
ごめん、本当にごめんね。何もかもうまくできずに、ただ泣いている弱いぼくで、申し訳がたたない。
ぼくは自由だ。よかった。自由は寂しい。一人は……きみも入れたら二人なのだけど、それでもぼく自身は一人だ。一人は寂しい。だけれどももう自由だ。ぼくは自由。今日はきみを抱きしめて眠る。もう君のことなんか考えたくない。