レモネのきみ

きみ(IF)の話を延々とする、全部嘘

死にたいこと

文章を他人に評価されるということ

やった、やったんだ、ぼくは、こんなのは初めてだ。自分の書いた文章を、初めて公募に出した。 ぼくの文章は少なくとも五人の審査員に読まれることになる。きっと全部は読んでくれないだろう。ぱらぱらと流し読みで終わるだろう。それでもいいんだ、ぼくは、…

洗面所でタオルに顔を押しつけてきみを呼んだ

きみはあんなに眠そうだったのに、ぼくがわあわあと泣き出したのを見るや否やすっとんで来た。眠いんでしょ、ほっといてよと押しのけようとしてもびくともしなかった。眠くないよときみは言った。眠いけど、一番大事なことはちゃんとわかってるよと言った。 …

裸足で出かけて、首を吊れるか確認して、時間はあっけなく過ぎていく

どうして一日は終わってしまうんだろ。終わってくれないと困る気もするけど、もう4時になってしまって、ぼくはいつもの如く焦っている。 やぶ医者のいる整骨院に、よくわからない書類を提出するのが腹立たしくて、ぼくは靴下も履かないで外に出た。舗装され…