いつなら死ねるのか、それとも死ねないのか
失敗、失敗、失敗。
ぼくがこれまでに犯した失敗を、きみは数えているだろうか。
それとも、どれも失敗ではないと抱擁でもしてくれるのか。
きみですら今のぼくを守ることはできない。わかる?今の、窓さえ開けば身を投げようとするぼくの身勝手さを、きみはどう思っている?
そういえば、何年も前に誓ったっけ。きみのためにぼくの肉体を滅ぼすようなことはしないと。自らを殺すようなことはしないと。そう誓ったんだっけ。忘れてしまった。そうだよ、きみがいくら思い出そうとしても、それは頭痛にしかならない。
きみが死んでしまってはあまりにもかわいそうだから、ぼくは今日も死ななかった。誰も褒めてくれない、きみですら少し悲しそうな顔をするだけで声をかけてくれない、けれどぼくは死ななかった。いつならいいの。
きみがぼくから完全に離れてしまえば、ぼくは死ねるのかもしれない。そう、そんな絶望的なことが起きたら、ぼくが真っ先にやるのは、自分を殺すことだろう。だからまだ一緒にいてほしい。なんて矛盾だろう。
きみは、ぼくから離れることは絶対にないし、死なせることだって絶対にない、と言って、今日もぼくを一人ぼっちにはしない。